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211121 【レポート】1 回でまるっと播州織を知ってしまおうバスツアー

8:45集合 道の駅北はりまエコミュージアム(兵庫県西脇市寺内517-1)体験学習室にてお勉強 →→10:00~10:30 播州織工房館 →歩き5分→10:40 旧來住家住宅で播州織ワークショップ →→12:10 kinoko.で昼食 →→14:00 女工さんの寄宿舎見学 →→14:45 豆富どころ もりとみで試食&買い物 →→15:45解散 道の駅

9 月に予定していましたが、緊急事態宣言が発令していたために延期になっていた「1 回で
まるっと播州織を知ってしまおうバスツアー」が本日行われました。
案外身近にありすぎて播州織を知らない地元の方に、地場産業である播州織を知ってもら
うツアーになります。

最初にでんくうの体験教室で播州織の織元 藤本様より播州織について話を伺いました。
230 年の歴史がある播州織ですが、
「なぜ播州織がこの西脇を中心とした北播磨に根付いたのか?」
という疑問に
「播州織は先染め織物のため、糸を染めるための水源である川(加古川・杉原川・野間川)
が豊富にあったことが一番の要因。また白木綿を織れる地域が多い中で、先染め織物にした
ことで、色鮮やかで格子(チェック)や縞(ストライプ)などの柄を織れたことも長く続い
てきたのではないか」
との答えでした。

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播州織の様々な織の生地を見たあと、機織りで結ぶ糸の結び方を教えて頂きました。
参加者がそれぞれ糸を貰って結んでみましたがなかなか難しく、最後上手く結べた時には、
皆さん笑顔でした。

マイクロバスで播州織生地や製品を販売している「播州織工房館」へ移動!
「播州織工房館」は昔の織物工場を改装して使用しているので、のこぎり屋根が特徴のとて
も趣のある建物になります。
中に入ると織機の前で、館長の横江様から播州織の説明や播州織工房館で展示販売されて
いる商品についての説明をして頂きました。
また織機を動かして頂いて、実際にどのように生地が織られていくかを見せて頂きました。
参加者の方はゆっくりと播州織製品を見て、気に入った物を購入されていました。

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「播州織工房館」を見学後、工房館前の西脇高校の古民家アトリエ「丸山邸」で風呂敷ワー
クショップを行いました。
yuyuco 伊藤様を講師にお招きして、播州織風呂敷を使った様々な結び方を教えて頂きまし
た。
まずは色とりどりの風呂敷の中から自分の好きな柄を選んで頂き、基本である2つの結び
方「一つ結び」と「真結び」を体験!
「一つ結びは」端を持って一つ結ぶだけなので、皆さんなんなくクリアー。
「真結び」は三角に折った両端を結ぶのですが、こちらはなかなか難しく、
ちゃんと「真結び」が出来ると一瞬で解くことが出来るのですが、失敗するとより結び目が
固くなるだけなので、皆さん何度もやり直して結んでいました。

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講師の伊藤様の他、ボランティアでお手伝いに来てくれていた西脇高校の生徒さんも、分か
らない方に丁寧に教えてくれた皆さん「真結び」まで結べるようになりました。
そのあと、その二つの結び方を使って風呂敷で簡単にできるバックを作成!
結び箇所を変えることで、大きさも変えることが出来るので、皆さん「かわいい」「便利」
と喜ばれていました。

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ワークショップが早めに終わったので、丸山邸で西脇高校の生徒さんがお菓子を販売され
ている所でクッキーやパウンドケーキなので手作りお菓子を購入!
早速風呂敷バックに入れて持ち帰られました。

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昼食予定の「古民家ダイニングカフェkinoko.」に。

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少し時間が早かったので、でんくうでトイレ休憩を取ってから向かいました。
畑瀬川の近くにある古民家を改装してオープンした「古民家ダイニングカフェkinoko」は
とても素敵な内装で、料理も前菜から最後のコーヒーまでコースで少しずつ出てきました。
どれもとても美味しく皆さん大満足でした♪

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■ランチコースメニュー■
・きのこのフラン
・前菜 ホタテのコンフィ(万願寺とうがらしとしいたけのフリット、ローストビーフ、いちぢくの生ハム巻き、大葉としらすのキッシュ)
・カリフラワーのスープ
・真鯛のアーモンドローストと季節の根菜たち
・ごはん
・コーヒー
・プチフール

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次は移動して「女工さんの宿舎」を見学へ。
「女工さんの宿舎」は俵田の廃業された小牧織物さんの建物です。
2 階建ての木造建築は、1 階は撚糸を作る場所として使われており、2 階が女工さんの宿舎
となっていたそうです。
2 階には4部屋あり1 部屋4 人が一緒に生活していました。

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前にある織工場には50 台の織機があり、女工さんを含め約25 人の従業員が勤める大きな
工場だったようです。
織工場後も見せて頂きましたが、とても広い空間が広がっていました。

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昭和60 年に火事になり廃業されたそうですが、3 年前まで奥さん一人で巻き繋ぎ機を使っ
て巻き繋ぎをされていたそうです。
丁寧に建物の中や昔の様子を説明頂いて、皆さんいろいろ質問されて昔の機織りを知るこ
とが出来満足そうでした。


最後に「豆富どころ もりとみ」へ。
「もりとみ」は、長年神戸市長田区で豆腐屋を経営されている店主ご夫妻が、新天地として
多可町八千代区の古民家を改装して、今年5 月にオープン!
土日のみ9 時から15 時まで営業されています。
本日はこのバスツアーのために時間外のなか開けて下さいました。

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素敵な趣の建物の暖簾をくぐって店内へ。中では試食としておぼろ豆腐、揚げ出し豆腐や、
蒲焼風豆腐などを食べました。また別途100 円で豆乳甘酒を頂けるということでたくさん
の方が飲まれていました。

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どれもとても美味しく、限定おすすめセット(じゃんぼ厚揚げ、揚げ出し豆腐、湯葉巻き、
まくら揚げ)の他にも豆腐や厚揚げなどを追加で買われていました。

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皆大満足でバスで帰路へ。
「今まで知らなかった播州織を知れて良かった」「楽しかった」
と参加者の方にとても喜んで頂けたバスツアーとなりました。


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